「このままだと全部抜ける」「申し込めば確実に生える」。東京都が育毛、増毛業界大手の8社を調べたところ、不安をあおるなど不当な商法を全社が繰り返していたことが2日、分かった。「髪の悩みにつけ込み悪質だ」と、都は近く、法律で業界に対するクーリングオフ規定などをもうけるよう、国に申し入れる考えだ。
都によると、昨年度、都内の消費生活センターに寄せられた育毛・増毛に関する相談件数は143件。男性が4分の3、20歳代が約半数を占め、平均契約金額は123万円に及んだ。
「必ず元の頭にもどる」などの断定的な説明や、「今のままでは大変なことになる」といった不安を駆り立てる言葉は条例違反で、今回調査した主要8社はすべて違反していた。解約のトラブルも多く、「あつらえた毛は解約できない」などと一方的に却下したり、高額な解約料を求めたりするケースも目立った。
都は今回調査した8社すべてをすでに指導しており、「今後改善されなければ社名の公表もありうる」としている。